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新しい曲ができました(ひかり05) [ひかり音楽部屋]


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作業所で廃棄作業 [鎌倉つれづれ文]

私達が生活するうえで、必ず出るのが廃棄物です。
その処分方法は、以前は焼却処分で済ませていましたが、現在は有害物質の排出規制のため処分に苦慮しています。
特に、家電製品などのゴミ処理には手間がかかると言われています。
その為、小型家電リサイクル法という法律が施行されています。
この法律は、携帯電話やデジタルカメラなどのリサイクルを推進することが目的ですが、まだまだ一般市民には認知度が低いようです。
そして、小型家電の多くが、回収されずに埋め立てられている事実があります。
これら精密機械の中には、金、銀などの希少金属、そしてパラジウムなどのレアメタ
ルが僅かですが取れると言われます。
そのことから、別名「都市の鉱山」と呼ぶひともいます。
他方、小型家電リサイクルを福祉と結び付けるモデル事業が神奈川県から始まりました。
小型家電は、基本的に市町村が回収して、リサイクル事業者に引き渡されます。
それを引き渡す時に、丁寧に部品別、金属別に分別がされていれば、再利用される希少金属の量が増えると言う訳です。
そしてその分解分別の部分を福祉事業所が担おうとする試みが始まっています。
現在神奈川県の伊勢原市がその事業を行っています。
このモデル事業に手を上げた理由について、伊勢原市環境美化センター所長のタカナシヨシフサさんは、次のように話ます。
「家電を回収して、破砕機で圧縮粉砕をして、一部再資源化をしていたのですけれど、大部分が埋め立て処分されている実情がありました。
そこで、これらの家電を細かく分解することで、より再資源化が計られることは、法律の主旨にも沿い、障碍者の方に担ってもらうことは良い発想ではないかと考えています。」と話ます。
この作業を実施している神奈川県伊勢原市の地域作業所「ドリーム」は、知的障碍者の方が利用している施設。
もちろん「ドリーム」でも他の作業をしていますが、受注している作業には景気による波があるそうです。
ドリームの所長、トヨダマキコ氏は、「繁忙期は、納期を急かされるのに対し、逆に仕事の無い時期は、利用者さんが暇を持て余してしまうので、この分別の作業が手もちぶさたの時期を埋めてもらい、且つ工賃ももらえるので、うちとしては、助かっています。」と作業に対する意気込みを話ます。
家電分別の依頼は、月に携帯電話やゲーム機など何十点かの小型家電があるそうです。
この仕事が僅かですが工賃アップにも結び付くと言います。
作業内容の内、携帯電話の分別作業を例に挙げると次のようになります。
まず携帯は、汚れをよく拭いて、電池をはずして、ネジをはずし解体をしてそれぞれのパーツに分けた後、利用者が分担して、一つの携帯が基盤、プラスチック、そして電池や液晶など15ぐらいのパーツに分ける細かい作業を流れ作業で行っていきます。
始めはメーカーごとにネジなども違い戸惑ったこともありましたが、次第に慣れてペースもあがってきたそうです。
実際に作業をしている利用者は、「始め、たくさんの種類の金属を仕訳するのは大変で戸惑いましたが、なれるにしたがいやりがいを感じるようになりました。」と話ます。
また女性の利用者も、「スピーカーのネジをはずしたり、細かい作業をすることは楽しいですし、なによりも業者の人達が困っている家電ゴミを整理することは役立つ作業だと思います。」とやりがいを感じているようです。
ドリームでは、作業に携わる利用者は、予めリサイクルについて勉強をしてから作業に取りかかるそうです。
伊勢原市障害福祉課主幹のサエキアキラ氏は、{ドリーム}の取り組みを次のように話ます。
「希少金属やレアメタルなどが日本の中で回収されて、再び新しい物に生まれ変わるということを理解してもらって、そのことが社会参加になるということで、自分達が世の中と繋がっているという気持ちが大変意義深く、私達福祉サイドにも利点になっていると思います。」とその評価は高いです。
このようにドリームの作業に、対する評価は高いが課題もあると言います。
作業を行う為には、回収する小型家電量が安定しないと作業が継続しません。
現在は、各市区町村でもゴミの出し方が改善され、分別された小型家電が集まりやすくなっているようですが、伊勢原市では、より多くの小型家電を集めるために、資源ゴミの日に職員がゴミ集積所で小型家電を選び出して回収したり、市役所や公民館に、小型家電の回収ボックスを設置して市民への協力を呼びかけて、家庭に眠ってしまいがちな携帯電話などの小型家電などを掘り起こす努力も行っています。
このモデル事業は、分解分別する福祉作業所には仕事がふえて良し、ゴミを回収する行政には回収しやすくなって良し、そして地域の環境保全にも良しと言う、三方良しの願ってもない関係になっています。
全ての作業所がこの分別作業に従事できるとは思いませんが、市町村にも作業所にも関心の高い問題だと思います。 
日本人は、元々物を大切に扱う習慣のある民族です。
それは、日本人には、「八百万の神」という言葉があるとおり、物には神が宿っていると言う考えから物を扱う際は、最後まで大切に使い切ることが美徳とされていました。
そのような日本の風土から、「足るを知る」とか「質素な生活」を重んじると言う物欲にとらわれない慎ましい言葉と考え方が生まれたのです。
それが次第に、環境問題も地球レベルで捕らえられるようになり、ポイ捨てや残飯問題、そして環境保全から果ては原子炉の廃炉問題に至るまで、広範囲な対応を求められるようになりました。
ノーベル平和賞をもらったケニアの環境運動家、ワンガリ・マータイ氏が提唱した「モッタイナイ」と言う言葉や3R(スリーアール)*などの言葉にスポットが当たるようになったのもそのためでしょう。
しかし、環境に対する問題意識が高まる一方で、ゴミの不法投棄はいっこうに無くなりません。
この行為は私達が大いに反省すべきことだと思うのですが、その要因のひとつに、日本が経済成長を遂げ、物にあふれた消費社会が物の価値観を下げているように思えます。
私達は、いつの間にか物を捨てることに、鈍感になったような気がします。
元々、廃棄物の出発点は、すべて個人が捨てるところからはじまっているのですから、少なくとも自分が物を捨てる時には、しっかりと分別回収をしたうえで、責任を持って廃棄をしたいと私は思いました。

*3Rとは、環境配慮に関する言葉で、Reduce(リデュース)、発生抑制
・Reuse(リユース)、再使用・Recycle(リサイクル)、再生利用で、これらの頭文字を取った言葉で、廃棄物の減少に努めようと言う考え方のキーワードである。
日本では、2000年(平成12年)、循環型社会形成推進基本法を取り入れ、廃棄物を削減する社会を目指した。
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