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ココライフ女子部 [鎌倉つれづれ文]

ラジオの福祉番組で、珍しいフリーペーパーの話を聞きました。
「ココライフ女子部」という障害のある女性向け情報冊子です。
冊子の表紙は、「ときめく春服で恋をはじめよう」という見出しと
車椅子に座る女性が写るカラフルなもので、明るい印象を受けます。
内容は、ファッションにコスメそしてグルメや旅情報が中心で、
モデルは全員障害のある女性です。
取材や編集スタッフにも障害のある女性が参加しています。
スタッフに障害を負う彼女達が加わわることによって、健常者が気づかない
貴重な意見を提示してくれるそうです。

編集長を務める大部令絵(オオブノリエ)さんもそのひとりです。
彼女は、下垂体機能低下症というホルモンがうまく分泌されない難病をかかえています。
大部編集長は、「例えば、車椅子の女性には、膝に視線が集まりやすいので、
膝にポイントがあるようなズボンを紹介したり、両手が使えない人には、
ウエストにゴムを使用したオシャレなスカートや、かぶるタイプのワンピースなどを
提案しています。障害を持つ女性としての立場で、オシャレに関して様々な情報を提示し、障害をもつ女性達にとって有意義にはたらく冊子になればと思い、編集しています。」と話します。

冊子作りには、約20人のスタッフがいますが、障害のある女性達の活躍が目立ちます。
例えば、「車椅子で行く東京スカイツリー」という特集の時には、
骨形成不全症で車椅子生活をしている、コレナガサユリさんが取材を担当しました。
コレナガさんは、障害を抱える人ならではのエピソードを誌面に書きました。
彼女は、他のタワーでは、展望台に上がると手すりが車椅子の目線にきて、
景色が見えないことをいつも不満に思っていたそうです。
ところが、「スカイツリーでは全面ガラス張りで、素晴らしい景色を眺めることができましたよ」と書いたところ、読者からの反響が大きくてとてもうれしかったそうです。
彼女は、障害のある人達が障害という壁を越えて、ショッピングなど外出するきっかけに
この冊子が役に立てばと思いながら記事を書いているそうです。
そこで、彼女自身も編集の仕事がしたいと、デザインの学校に通い始めました。

もうひとり、アイデアグッズを担当して、上肢に障害を持つホリコシヨシエさんは、
この冊子について、「私は、ユニバーサルデザインに、強い関心を持っています。
そのため障害の有る無しに関係ない、誰もがオシャレで、使いやすく機能的なアイテムを
紹介することを心掛けています。将来は、もっと健常者にも読んでもらい、
障害のある人達の気持ちや意見を理解してもらえればと思いながら記事を書いています。」
と冊子に対する意気込みを話します。

「ココライフ女子部」は、3ヶ月に1回の間隔で発行され、リハビリセンター、病院そして学校や障害者センターなどで手に取ることができるそうです。
大部編集長は、この冊子には、まだまだ課題がありますが、もっと記事の内容や
編集設備を充実させ、この冊子をより多くの人達が手にすることで、障害のある人達の
生活の質(QOL)の向上に、つなげてもらえればと考えているそうです。

そして番組の最後は、健常者が障害のある人達に、もっと関心を持ってもらうような冊子に
育てていきたいと言う言葉で、放送は終わりました。

2020年に、オリンピックを迎える東京では、「バリアフリー化」を考慮したインフラ整備が盛んに行われていると聞きます。
もし、「バリアフリー」という言葉が一般の人に根づくのであれば、その時こそ、
健常者と障害のある人の関係が今より身近で、お互いに思いあえる良い関係を築けると
私は思います。
さらに、「ココライフ女子部」が障害のある人達をはじめ、避難所や仮設住宅で
苦労されている方々、難病で苦しんでいる患者さん達、そして心の障害に悩んでいる人達など今、社会の中で、「困っている人達」の心にも配慮したかけ橋のような冊子になれば、よりいっそうの飛躍が期待できるのではないかと私は思いました。
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